見ると聞くでは大違い

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英語を学習中の方から、「見ればわかるのに、聞くとわからないんです」というコメントをよくお聞きします。いわゆるリスニングのお悩みですね。私も同様の悩みを長年持ち続けていました。

「見ればわかるのに、聞くとわからない」には、2つのケースがあると思います。ひとつは、「音自体が聞きとれない」場合。そしてもうひとつは、「音は聞きとれても、意味がとれない」場合です。

では、「音が聞きとれない」という場合、まずは、自分自身が英語を正しく発音できているかどうかを確認してみてください。自分で発音できない音は、耳で処理することもできません。単語などを覚えるときに、基本的に目で見て覚えるだけという方がいらっしゃるかと思いますが、そうした学習方法では、実際に使える英語を身に付けることはできません。今は、音声付きの教材や電子辞書の種類も豊富な時代です。新しい単語やイディオムを覚える際には、必ず正しい発音を耳で聞き、またそれを自ら声に出してみることがとても大切です。リスニング上達のための最初の一歩は、自分自身の発音に敏感になり、ネイティブの発音を正しく発声できるように練習することです。

次に、ネイティブの人たちが英語を話す際に起こる、さまざまな音の変化を知ることが必要です。実は、英語がナチュラルスピードで話されるとき、文字では見えない沢山の音の変化が起こります。最も頻繁に起こるのは、音がつながって別の音のように聞こえる現象です。それから、音が短くなる、音が落ちて聞こえなくなる、聞きとれないくらいに弱くなる、また、言葉の組み合わせによっては、まったく違う音に変化してしまったりすることもあります。例えば、I want to goがI wanna goになり、I’m going to doがI’m gonna doになる現象は、ほとんどの方がご存知ではないでしょうか。こうした現象には、音の変化の仕組みとルールを知らなければ対処できません。このようなルールは、目で文字を追うだけではわからない音の変化であり、残念ながら中学や高校の英語の授業で学ぶことはできません。こうしたルールを知ることはもちろんですが、同時に、自分で声に出す練習を繰り返すことが、リスニング力向上のためには不可欠です。

また、何と言っても、「音が聞きとれない」理由の大きな部分を占めているのは、単純にネイティブの話すスピードについてゆけないという状況です。スピードについてゆくためには、スピードに慣れるしか方法はありません。日頃から、ネイティブがごく自然なスピードで話す会話の音声などに繰り返し触れていることが必要だと思います。例えば、テニスの試合で、時速200kmを超すビッグサーブを持つ選手と対戦している相手が、試合の序盤ではそのサーブにまったく触ることができないのですが、ゲームを重ねるうちに目も体もそのスピードに慣れてくるようで、次第にリターンできるようになる光景をよく目にします。リスニングについても、同様ではないでしょうか。

リスニングのもうひとつの課題として、「音は聞きとれても、意味がとれない」というケースがあります。これは、耳で聞いたときに英語の文章構造が把握できないことが原因と考えられます。突き詰めると文法力ということにもなりますが、英文を聞いたときに、頭の中で瞬時に文法が処理できない状態です。通常の会話文では、それほど複雑な文法はあまり用いられませんので、文法力にいまひとつ自信がないという方は、ぜひ中学文法を中心に復習されることをお勧めします。

また、会話はリアルタイムで進んでいきますので、英語を聞いたときに日本語の語順に置き換えて理解しようとしていたのでは、会話のスピードについていけません。英語を読む・聞くときには、常に英語の語順のまま意味をとれるようにすることが、ひとつ重要なポイントとなります。

最後にもうひとつ、これは、多くの日本人にありがちな課題かと思いますが、外国人、特に欧米人、を前にすると、わけもなく気後れしてしまったり、緊張してしまったりで、頭の中がまっ白になるという現象です。そして、本来聞きとれるはずの英語が急に聞きとれなくなってしまうことも・・・。これは、もしかしたら、日本人が概して完璧主義であることや、何か欧米的なものへの一種の憧れのようなものも影響しているかもしれません。外国人が日本人を「シャイ」と称する所以ですね。いずれにしても、日本人は、これから2020年に向けて、もっと外国人に対する免疫力を高めていきたいものです。

本来、英語を聞いて話せるだけのスキルを持っているにもかかわらず、もし、こんなネガティブなメンタルバリアがあなたのコミュニケーションの妨げになっているとしたら、それはもう、本当にもったいないことです!

See you!