欧米でもそこは同じ

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「所変われば品変わる」というように、国や文化の違いによって、言語はもとより、日常生活における人々のさまざまな所作や物事に対するリアクションの仕方もかなり違います。プライベートな海外旅行であれば少々のマナー違反などは許されてしまうものですが、ビジネスを目的に海外に行かれる場合には、その国の人々の日常的な習慣についてもチェックしておくことが大切です。

海外ではジェスチャーに要注意
私たちが普段何気なく見せている手のしぐさやジェスチャーは、国や文化によって意味が異なるため、海外に出た時には注意が必要です。例えば、「人を指差す」しぐさは国・文化を問わずNGと言えますが、欧米では特に嫌がられるしぐさです。また、Facebookの「いいね!」ボタンとしておなじみの親指を立てるサインは、実は中東やギリシャでは卑猥で侮辱的な意味のサインになります。日本人からすると意外なのは、親指と人差し指で輪を作る「OKサイン」が、なんとヨーロッパの一部の国では「価値がない、役立たず」を意味し、トルコや南米では侮辱を意味するしぐさになってしまうということです。さらに、日本で指切りや約束をする際などに行う小指を立てるしぐさが、中国では「役立たず」を意味するしぐさになるということですから要注意ですね。

また、同じことを意味するジェスチャーにも、世界では色々なバリエーションがあります。別れ際のジェスチャーとして、日本では広げた手を左右に振るのが一般的ですが、欧米ではグーとパーを繰り返すように手を閉じたり開いたりします。日本と欧米とでとても対照的なのは、「わからない」という時のしぐさです。日本では、首をかしげたり、腕を抱えたりする一方で、欧米では逆に両腕を広げて肩をすくめるしぐさをします。これは、海外ドラマや洋画などでよく見かけるしぐさですね。もうひとつ特徴的なのは、誰かを手招きする時のジェスチャー。日本を含むアジアの国々では手のひらを下に向けて手招きしますが、欧米のほとんどの国々では手のひらを上に向けて手招きします。日本やアジア流の手招きは、欧米では逆に「あちらに行って」を意味するしぐさになるということですので驚きです。

さて、こんな風に、日本人と欧米人のしぐさやジェスチャーの仕方には随分と違いがあることは事実ですが、基本的には同じ人間なので、妙なところで意外な共通点もあるものです。ここから先は、私が「へえ!」と思った欧米人のしぐさやリアクションについて書きたいと思いますが、あくまでも私の個人的な印象ですので、ぜひあまり期待せずに読んでいただければと思います。

欧米人は落花生の薄皮にどう対処?
過去に出張先である中国・北京のホテルのバーで目にしたことです。当時、同じ仕事で出張に来ていた香港の女性が夕食の前に必ず一杯やりたがる方だったため、私も(喜んで)お付き合いということで、滞在先のホテルのバーによく一緒に行きました。当時そのバーでは、赤い薄皮付きの炒った落花生がお通しとして出されていました。バーの客層はやはり仕事で滞在している感じの欧米人の男性がほとんどでしたが、興味深かったのは、そこにいた誰もが皆、落花生の薄皮を私たち日本人がするのとまったく同じしぐさでむいて食べていたことなんです。つまり、落花生を一粒人差指または中指と親指の間にはさみ、指を軽くスライドさせて薄皮をむいていたということです。薄暗いバーのそこかしこで、落花生の薄皮をむく「シャリッ」という音が途切れることなく響いていたのが印象的でした。炒った落花生の薄皮をむく場合、他のむき方自体あり得ないかもしれませんが、いやー、「欧米人でもあの薄皮はむきたいのね!」という発見と、「薄皮をむくしぐさが日本人とまったく同じ!」という新鮮な驚きが当時の私にとっては大きな収穫に思えました。

欧米人は和紙をどうめくる?
次のエピソードは、テレビのお正月番組で外国人が書き初めに挑戦するという企画を観ていた時のことです。番組では何人かの外国人が羽織袴で登場し、畳の上に両膝をつくという慣れない体勢に苦労しながら初めての書き初めを体験していました。そして、番組の特別ゲストとして登場したフランスの大物人気俳優が書道半紙をめくる時のしぐさに思わず注目。彼は、ごくごく自然に自分の指先を軽くなめ、書道半紙の端をめくりながら持ち上げたのでした。和紙のような薄紙をめくる時、「やることは欧米人も同じ!」と、これもまた、私にとってはかなり大きな収穫でした。

欧米人は人をどう黙らせる?
私はテニス観戦が好きなので、テレビやインターネットでよくテニスの試合を観ています。特にグランドスラムの大会などでは、お気に入りの選手に対するスタジアムの観客の応援合戦も半端ではありません。テニスは集中が必要な個人競技のため、プレーが続いている間は観客も静かに観戦することが基本ルールです。ただし、相手のサービスゲームをブレイクできそうなタイミングや、あと一歩でセットを勝ち取れそうな場面では、いやが上にも観客がエキサイトしてしまい、選手を激励するさまざまな声がコートに鳴り響きます。このような大一番の場面では、プレーヤーがサービスのポジションにつき、主審が観客にマイクで注意を促しても、なかなか歓声が収まらないケースがあります。そんな時、いつしか観客の中の誰かが「静かに!」と周囲に促す場合があります。この場合、欧米人はどんな声を発すると思いますか?そう、日本語の「シーッ!」とほぼ変わらない音を出すんです。厳密には日本語の「シーッ!」が母音の入ったshi!という音であるのに対し、欧米人の言語/英語では、shhhh!という音になります。おまけに、人差し指を口の前で立てるジェスチャーも同じです。言語や文化がこれほど違う日本と欧米で、人を黙らせたい時の表現やしぐさが同じとは、何だかとても不思議なことですね。

欧米人の女性が物思いにふけっていたら?
おまけとして最後のエピソードです。これは、私が初めて就職した外資系証券会社でのでき事です。当時、私は、アメリカ人の女性アナリストのアシスタント業務を担当していました。彼女はハーバード大出身のバリバリのキャリアウーマンで、オフィスでは常にキラキラとして明るく、エネルギッシュに仕事をこなし、新人の私にも優しく声をかけてくれるような気遣いも持ち合わせた人でした。まさに、女性プロフェッショナルを絵に描いたような女性でした。確かご主人も別の証券会社で仕事をしていたと記憶しています。そんな彼女の様子がいつもと違うことに、私はある日突然気づいたのです。仕事中うつろな目でぼんやりと窓の外を眺めたり、頬杖をついてみたり、何度も爪を眺めたり、意味もなくイヤリングに触ってみたり・・・という時間帯が増えていることに気づきました。そんな違和感のある日々がどのくらい続いたでしょうか。後でわかったことなのですが、その頃、ご主人との離婚が成立していたということです。ご主人の心が、いつも仕事優先の生活を送っていた彼女からいつの間にか離れていってしまったことが原因とか。女性がオフィスで物思いにふけり、仕事が手につかない様子を見せたら、かなりの確率で恋愛か結婚の問題に悩んでいるということですね。これはほぼ世界共通と言えそうです。

See you!