英語学習のロードマップを描く

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“Control your destiny, or someone else will.” 「自分の運命をコントロールせよ。さもなければ、誰かに支配されてしまうだろう」。これは、GE(ゼネラル・エレクトリック社)の元CEOで20世紀最高の経営者と称されたジャック・ウェルチが残した有名な言葉です。私たちが人生で望む結果を得るためには、何事にも主体性を持って取り組み、自ら目的地を決めて舵取りしていかなければなりません。英語学習においても、受身の姿勢で取り組んでいる限り、望む結果は手に入りません。あなたが得たい結果を自ら取りにいく攻めのアプローチが必要です。あなたの英語学習には自分自身で定めた目的地がありますか?そこに到達するための戦略と行動計画はありますか?こうしたロードマップがなければ、あなたの英語学習はどこまで走ってもゴールのないレースと同じです。

英語学習のロードマップとは?
ロードマップのない英語学習は、暗い山道をひたすら手探り状態で走り続けるようなもの。どこまで走ってきたかもよくわからないまま、やがて気力も体力も尽き果てて結局リタイアしてしまう…。残念なことに、そんな英語学習者が沢山いることは事実です。しかしその一方で、時間を効率的に使って学習し、最大限の成果を挙げている英語学習者もいるのです。あなたも後者となるために、ぜひ以下の項目を含む学習ロードマップを作成・実行してください。1)いつまでに何を達成するのか、2)それを達成する理由と目的、3)現状把握と課題の特定、4)行動計画策定、5)行動計画の測定・トラッキングです。ひとことで言うと、まずあなたにとって適正な学習ゴールを設定し、ゴール達成時点と現状の英語力のギャップを埋めるための正しい学習・トレーニングを継続していくということです。言ってしまえばとてもシンプルに聞こえるプロセスですが、実際、英語学習にこうした視点から取り組んでいる方は少ないと言えるでしょう。

英語学習のゴールを設定する
ロードマップの第一段階「いつまでに何を達成するのか」、つまり、あなたの学習ゴールを設定することは極めて重要です。明確なゴールを設定することで、効率的な学習が可能になり、同時に成果も出やすくなるからです。人は欲しいと思ったものしか手に入れることはできません。まずは、3カ月、半年間という期限を区切り、あなたが達成したいゴールを決めましょう。そして、設定するゴールは、できる限り具体的で測定可能なものにすることがポイントです。例えば、「外国人相手に日常会話ができるようになる」というゴールでは漠然としていて不十分です。まず、日常会話という言葉自体、範囲が広すぎて、何をどこまで学習すればゴールに到達できるのかわかりません。会話の聞き取りであれば、いつまでに何割以上聞き取れるようになりたいか、スピーキングであれば、どういうテーマで何割程度、英語で言いたいことを言えるようになりたいかなど、より具体的なレベルに落とし込むことが必要です。

ゴール設定が適切にできていないと、何年、何十年という単位で英語学習の時間を無駄にすることにもなりかねません。英語学習にかなりの時間とお金を投資しても結果がついてこないと感じ、学習を途中で諦めてしまう方の多くは、こうしたゴール設定に問題がある可能性があります。

なぜ英語を学ぶのか?
さて、あなたが設定した英語学習のゴールを達成するためには、あなたなりの「理由や目的」が必要です。理由や目的がないところに達成はありません。なぜなら、ゴール達成のためにはあなたの「やる気」を持続させる必要があるからです。仕事で英語が必要な方やTOEICのスコアがどうしても必要な方などを除き、自分には「特に英語を学ぶ理由や目的はない」と感じる方も多いかもしれません。そんな方は、次の質問を自分に投げかけてください。その答えが、あなたがゴールを達成する「理由」であり「目的」です。
・ゴールが達成できたら何が得られるだろうか?
・ゴールが達成できたらどんな気持ちになるだろうか?
答えは浮かびましたか?

英語学習において、「ゴールと理由を明確にする」ことはとてもパワフルな戦略です。「なぜ英語を学ぶのか?」という理由があなたにとって大切であればあるほど、あなたは常にモチベーションを保ち続けながら学習を継続できるからです。

英語学習の主導権は自分が握る
「ゴールと理由を明確にする」ことができれば、あとは自分の「現在地(現在の英語力)」と「目的地」の間のギャップをどう埋めていくのか、つまり、ゴール達成に向けて取り組むべき課題や必要なトレーニングなどが見えてくるはずです。そこにフォーカスした学習プランをマンスリー、ウィークリー、そしてデイリーの学習スケジュールに落とし込んだら、ただ粛々とプランを実行していくのみです。もちろん、自分に合った学習方法がよくわからないという場合には、専門家のサポートを得ることも必要です。

会話の練習でも、リスニングの練習でも、TOEICの問題集を解いていても、いつも「何となく」やっていたのでは得られるものはありません。現在、英会話スクールに通っている方や、英語のトレーナーなどを付けているという方も、ゴールに到達するために自分が習得しなければいけないもの、今の自分に足りないものを自分から取りにいく姿勢でレッスン等に臨むようにしてください。例えば、レッスン1回の時間枠で自分が何を学びたいのか、このレッスンから何を得たいのかをインストラクターやトレーナーにはっきりと伝えることも大切です。会話の練習を目的としているにもかかわらず、ネイティブのインストラクターが半分以上話してしまうようなレッスンは本末転倒です。

目標達成に欠かせないもうひとつの要素として、測定とトラッキングがあります。日々の学習の進捗を測定していくだけで、通常パフォーマンスが向上します。1週間、1カ月と学習の進捗をトラッキングしていくことで、学習した実績や自分が学習を継続できていることを確認・実感でき、それが自信や新たなモチベーションにつながるため、学習の進捗を記録することは非常に効果的です。

英語は簡単に習得できるものではありません。だからと言って、長い間学習し続けなければ成果が得られないというものでもありません。英語習得の道とは、小さなゴールを積み重ねていくことにあります。あなたの学習ゴールを明確に定め、ロードマップに沿った効率的でフォーカスした学習やトレーニングを自らコントロールして攻略していくことで、欲しい未来を手にしていってください。

See you!