How Soon Can You Finish This? 

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先日、待ちに待ったコロナのワクチン接種券が届きました。すぐに所定のウェブサイトから予約を試みましたが、予約できたのは最短で約1カ月先でした。待ち遠しい限りです。

今回のブログのテーマは、仕事で英語を使う人に絶対欠かせない時間・タイミングに関する表現についてです。オフィスにおける業務上のコミュニケーションのうち最も頻繁に交わされるフレーズは、「いつ?」「いつまでに?」「いつから?」といったスケジューリングに関する表現ではないでしょうか。多くの日本人は、納期や締切りについてのコミュニケーションはうまくできますが、作業の進捗状況などを確認する際のちょっとしたやり取りが苦手です。英語がかなり話せる人でも、時間やタイミングに関するやり取りが意外とスムーズにできなかったり、こうした表現のバリエーションに乏しかったりするものです。

英語の時間表現には日本語の概念とはやや異なるものも多いため、必要な場面で適切な表現が使えるように基本的なフレーズに普段から馴染んでおくことが大切です。そこで今回は、よくあるスケジュール確認のフレーズのうち私たち日本人があまり使いこなせていないものや、特に間違いやすい時間表現について書いてみたいと思います。

「いつまでに?」「どのくらいで?

作業の完了予定時間などを尋ねる際に、when を使うことしか思い浮かばないのは多くの日本人の泣きどころと言えます。「いつまでにできる?」を英語で表現する場合、ほとんどの日本人が “By when can you finish this?” または “When can you finish this (by) ?” と表現するのではないでしょうか。もちろん、これでもOKですが、より英語らしく自然な尋ね方として、“How soon can you finish this?” と言うことができます。ネイティブスピーカーはよく使うフレーズですので、ぜひあなたのバリエーションにも加えてください。ちなみに、「30分位で/30分後にできます」なら “About 30 minutes. / In 30 minutes.” と答えればOKです。

「何時まで?」「何時から?」

会社の同僚に「今日は何時まで仕事するの?」と聞きたい時、どんなフレーズが頭に浮かびますか?日本人の発想としては、まず What time? が頭に浮かぶことと思います。「何時まで?」なので、多くの方は Until what timeで始まるフレーズを考えるのではないでしょうか。しかし、ネイティブの発想では、What time? よりも How late? の方が自然です。「今日は何時まで仕事するの?」 は How late are you going to work today?”。 日常よく使う表現として、お店の人に「何時までやっていますか?」と聞く時は、“How late are you open?” となります。これは、日本人がなかなか使えないフレーズのひとつですので、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。

また、会議などの開始時間を「何時から?」と聞く際に、つい “From what time?” と言ってしまう方は要注意です。from は、from 9 to 5 のように toとセットで使われる以外、時間を表す場合に単独では使われません。正解は、“At what time?” です。

「昨日から」「明日から」

過去の日付を基点とする「~から」や、未来の「~から」を表現する場合にも、通常 fromは使われません。過去のタイミングを示す時には sinceが使われ、「昨日から」は “since yesterday” となります。また、過去の日付に対して「いつから?」と聞く時は、“Since when?” と表現されます。例:「私は昨日からテレワークをしている」⇒ “I’ve been working from home since yesterday.”「いつからテレワークをしているのですか?」⇒ “Since when have you been working from home?” 一方、未来を表現する「明日から」は “Starting tomorrow, ” で、「来週から」なら “Starting next week, ” と表現されます。例:「私は来週の月曜日からテレワークをする」⇒ “Starting next Monday, I’m going to work from home.”

ちなみに、「今から出ます(向かいます)」は “I’m leaving now.” で、ここでも from now とは言いません。また、時々見かける “from now on” という表現は、「これからずっと・今後」という意味で使われますので注意が必要です。

「どのくらい前?」

「どのくらい前にあなたはそれを送りましたか?」このフレーズをさらっと英訳できる方は、かなり英語慣れしている方ですね。別の言い方をすれば、英会話のベースである中学英語をしっかり使いこなせている方と言えます。多くの日本人は、中学英語を攻略しきれていないため、シンプルな英語表現が『見ればわかっても使えない』レベルに留まっているのが現状です。上記を英訳すると、“How long ago did you send it?” となります。英文を見たとたん、「ああ、そうだった!」と思う方も少なくないはずです。

■「つい先ほど」 「ちょっと前」

仕事の世界でも、時間軸のコミュニケーションは常にピンポイントで明確なものばかりではありません。日本語でよく言う「つい先ほど」「ちょっと前」「しばらく前」などは、英語でどのように表現すればよいでしょうか?「つい先ほど・先ほど」には “a second ago / a minute ago”、「ちょっと前・しばらく前」には “a little while ago / a while ago” などの英語があてはまります。特に、“a (little) while ago” は知っているととても重宝する表現です。「少し前にやったよ」なら “I finished it a little while ago.” 「もうちょっとしたらできるよ」なら “I can finish it in a little while.” と表現することができます。

「一昨日」 「明後日」

ご存じのとおり、「一昨日(おととい)」は “the day before yesterday”、「明後日(あさって)」は “the day after tomorrow” です。よくこれらの表現を会話の中でとても言いにくそうに使っている日本人を見かけますが、実は、ネイティブ英語ではこれらの表現はあまり使われません。「一昨日」なら “2 days ago”、「明後日」なら “in 2 days” と表現されるのが一般的です。仕事上の話であれば、この方がむしろ時間軸が明確になると言えるでしょう。気づけばとても簡単なことなのですが、「おととい・あさって」という日本語の概念につい引きずられてしまい、なかなか発想の転換を図れない方が多いのが現状です。

時間・タイミングに関するさまざまな英語表現とそのバリエーションをマスターするだけで、英語で仕事をする際のあなたのハードルが劇的に下がることは間違いありません。私も、中学英語から見直してリハビリに努めたいと思います。

See you!