英会話に欠かせない感情表現

こんにちは、eigomob.comへようこそ!           

10年に一度のレベルという強烈な寒波が日本列島を襲いました。温暖化と言われながら、なぜこれほど寒くなるのでしょうか?今回、日本に強烈な寒波がやって来たのは、北極の温暖化によって冷たい大気が日本の方へ押し出されたためという説があるそうです。地球環境の仕組みはなかなか複雑ですね。いずれにしても、日本では2月まで厳しい寒さが続くようですので、体調管理に注意しましょう。

さて、今回のブログは、英会話では感情表現が大切というお話です。なぜこれが大切かと言うと、まず、英語を話す人々、特にアメリカ人は、感情を表現するのが好きだということ。感情表現を加えると、話にさまざまな表情が生まれて会話が単調にならないこと。そして、感情表現は、相手のリアクション(共感、同情、驚き、称賛など)を促しやすいこと。その結果、話が盛り上がり会話が続く、というコミュニケーションの好循環が生まれるからです。

一般的に、日本人が話す英語は、同じような内容を話していても、外国人が話す英語と比べどこか素っ気なかったり、何となく物足りなさを感じさせたりするものです。英語で会話をすると、いつも淡泊なやりとりに終わってしまう、というお悩みを抱える方も多いはずです。そんな原因のひとつとして言えることは、日本人の英語には、感情表現――自分の気持ち、考えや感じていること、時には主張などーーが圧倒的に少ないということです。

不思議なことですが、英会話で自分の率直な気持ちやその場の感情を相手に伝えるだけで、相手が思った以上のレスポンスを返してくれることがあります。それは、共感を示す言葉であったり、何らかのアドバイスであったり、さらには自分の経験を話し始めてくれることさえあります。あなたの英語にもちょっとした感情表現を加えることで、相手との距離をぐっと縮めることができます。

英語という言語は、感情豊かな言語です。欧米人が何かについて語る時、そこには必ずと言っていいほど何らかの感情や気持ちの表現が盛り込まれます。だからこそ、話に深みや彩りがもたらされ、聞き手の心により響くメッセージとなるのです。一方、日本人の英語は、多くの場合、単に客観的なできごとの羅列になりがちです。これは、文化の違いと言えなくもないですが、私が個人的に感じることは、日本で英語や英会話を学ぶ学習者の多くが、そもそも感情表現というものをあまり重視してはいないということです。そのため、自分の気持ちや感情を英語でうまく伝えるための練習がほとんどできていないのではないでしょうか。

かつて勤めていた外資系企業にも、英語が堪能でありながら感情表現のバリエーションは極端に少ないという方がいらっしゃいました。また、私のコーチングのお客様の中には、感情表現に関する語彙が乏しい方や、使い方を間違えている方がたくさんいらっしゃることも事実です。感情表現でよくある間違いは、「be・・ed」 と受動態の形で表現されるものと「be・・ing」で表現されるものとの使い分けです。例えば、

I’m excited about the adventure. (その冒険にわくわくする)
The adventure is exciting. (その冒険はわくわくする/させる)

I’m worried about the problem. (その問題について心配している)
The problem is worrying. (その問題は気がかりだ)

I’m confused about the information. (その情報に混乱する)
The information is confusing. (その情報は紛らわしい)

I’m embarrassed by the failure. (その失敗で恥ずかしい思いをする)
The failure is embarrassing. (その失敗はきまりが悪い)

I’m frightened by the crime. (その犯罪におびえる)
The crime is frightening. (その犯罪はおそろしい)

このbe・・ed」 と「be・・ing」の使い方を混同している方がとても多いのです。上記のような単語を使った感情表現では、自分(人)が主語の時には「be・・ed」、感情を生じさせるものが主語の時には「be・・ing」と覚えておいてください。

冒頭で、英語を話す人々は感情表現が好きだと述べましたが、別の言い方をすると、英語の文化は、人の気持ちをとても大切にする文化であるように思います。例えば、家族の中でも “I love you.” の一言を毎日のように言い合ったり、しばらく言葉を交わしていない相手に対しては “Is everything OK?” と声をかけ合ったりするのがほぼ習慣になっています。英語は、ストレートに物を言い合える言語であると同時に、人の気持ちに常に寄り添う気配りの言語でもあるのです。

余談にはなりますが、一昨日まで全豪オープンテニスの試合中継をよく見ていました。試合の解説者がコメントしていましたが、昔も今も、クールに淡々とプレーする選手より、コートで多少なりとも感情をあらわにする選手の方が人気が高いそうです。感情表現は、人間らしさのバロメーターでもあります。私たちは、スーパーショットを連発するプロのアスリートに魅了されながらも、どこかで生身の人間らしさを見せてくれる選手を応援したくなるのかもしれません。

以上、英会話を円滑にする感情表現についてのお話でした。

See you!